RMユニット工法(DENX)


通常、鉄筋コンクリートはベニア板で作った型枠の中に、鉄筋を芯としてコンクリートを流し込み成形します。これにより自由な形を造り上げることができるのです。

つまり ”家” サイズの型枠が必要になるのです。これを作るには、相当の型枠材料(ベニア材)と、施工力・技術力、手間、施工期間がかかるのです。そして、これらの型枠は出来上がってしまえば不要になってしまう性質のものなのです。

型枠には南洋材が主に使われており、一度使えば廃棄処分になります。また、型枠を作るにはそれ相応のスペースが必要になり、狭い土地では困難な場合も多々あります。

こうしたことから、型枠を使わないコンクリート造はできないものかと考えられたのが型枠コンクリートブロック造です。

通常、塀に使われるようなブロックやれんが造りは、組積造と呼ばれておりそれぞれが基本的にはバラバラなため地震時には崩れる危険性がある工法です。そのため臥梁(がりょう)と呼ばれる鉄骨か鉄筋コンクリートの梁で補強する必要があります。

型枠コンクリート造では非常に強度の高いコンクリートブロック(RMユニット”DENX”)がシェルとして、型枠がわりになります。その中に鉄筋を芯としてコンクリートを隙間なく流し込みます。
これにより、ユニットは一体となった壁構造に仕上がります。つまり組積造の施工性と鉄筋コンクリートの強度を併せ持つことができるのです。

特徴としては

  ・ 型枠を使わないので施工性が良く、工事期間の短縮とコストダウンが計れる
  ・ ユニットを積めるスペースがあれば良いので狭い敷地にも対応可能
  ・ シェルでコンクリートが中性化から保護されるので寿命が飛躍的にのびる
  ・ 施工性が良いので、構造設計通りの強度を出しやすい
  ・ ユニット自体のテクスチャーをデザインにできる

などがあります。

  ※中性化  コンクリートは通常、強アルカリ性でそれが鉄筋を錆から守っている。
          ところが、長年風雨にさらされると徐々に中性化されていき鉄筋が
          錆び、強度が低下する。

  ※テクスチャー  DENXには4種類に色と、バーナー仕上げ、研ぎ出し仕上げなどの
             表面処理がある。

                                  

<お問い合わせ>    太陽セメント工業(株)  03(3863)8978

もしくは あーす・わーくす まで。紹介ビデオがありますのでお送りできます。


         DENX施工例 <写真提供/太陽セメント工業(株)>